最近のWindows(7以降)では、ディスク版の『シムシティ4』は起動できなくなりました。
インストールして実行しようとしても「管理者権限でログインしなおしてから、やりなおしてください」等と表示されて起動しません。
これはWindows 7での2015年9月のアップデートで発生した弊害の1つでもあります。
このためシムシティ以外のPCゲームも被害を受けているようです。
Windowsのドライバーに「secdrv.sys」というものがあります。
主にSafeDiscやSecuROMといったPCゲームのプロテクトに使われるドライバーです。
2010年頃までのPCゲームではこのドライバーを使って起動・プレイしていました。
ところがKB3086255のアップデートで、セキュリティホールを潰す関係でドライバーが無効化されました。
どうもSafeDiscなどの旧型プロテクトに脆弱性があったため、マイクロソフトは全て潰す方向に舵を切ったみたいです。
(原因についてはここでは言いません)
このためこの頃のPCゲームで被害が結構大きな規模で起こっています。
少なくともCDから起動するタイプのゲームで被害があると思って良いでしょう。
(CDブートが必要なソフトウェアはインストールすらままらない可能性もあります)
Steamなどでインターネット上で発売しダウンロードするものは、物理的にディスクを使いません。
なのでSafeDiscとかSecuROMとかの問題とは無縁です。
よって次に提示する対策方法は「Win7以降でディスク版のシムシティ4」だけに対応するものです。
Steamなどのダウンロード版でインストールしたのであればこの対策をする必要はありません。
これを回避するための方法はあることはありますが、どれも微妙な感じはします。
特に初心者には向かないので、前述したダウンロード版の購入を推奨します。
一応提示だけはしておきますが、完全に自己責任の元で実行してください。(お約束)
OSのアップデートであるKB3086255を無効化することによって起動は出来ます。
このページを見ているということはこれが入っている状況と思われるので、その前提で説明します。
コントロールパネルから「プログラムと機能」を開き、左にある「インストールされた更新プログラムを表示」を選びます。
リストから「Microsoft Windows(KB3086255)のセキュリティ更新プログラム」を選択し、アンインストールを押します。
警告画面が出ますが、ここは「はい」と押してアンインストール。
最後に再起動すれば無事に起動するはずです。
この方法では脆弱性を残したままになっていますので、本来すべきことではありません。
また再起動後にプログラムインストールを促すので、対処療法にしかなっていません。
ましてやこれはWindows7で確認したので、Windows10ではこれが封殺されています。
Windows10の場合はこの方法が使えないということです。
元も子もないですが、ゲーム用に旧OSを残しておくのも手だったりします。
というのも、Windows 7以降からカーネルや64bitなどの制約で、起動できなくなったソフトウェアが急増したからです。
DirectXによる仕様変更や、16bitのソフトウェアが起動しない、midiもまともに再生されない。
ゲーマーからしたら結構デメリットが頻発していました。
ユーザーによってはスタンドアローン状態のWindows XPを用意していることもあります。
特に今回のケースでは効果は絶大で、他のケースもこれで解決することが多いです。
当然、古いOSはセキュリティホールだらけなので、スタンドアローンでしか動かせません。
PCをもう1台用意するとお金と置き場所に困るし、1PCに2つOSを入れるにも工夫が居るという。
一応、Windows7にはVirtual PCを使ったXP modeとかはありますが、ちゃんと動作しないことが多いような気がします。
というかWindows10にそれがあったのかは謎でしかないです。
これも完璧な解決とはいえなく、やはり初心者にとっては結構ハードルが高いように思えます。
最後の手段として、この世のどこかにSimcity4をNOCD化するパッチを使うというのがあります。
一応これを使えばWindows7でも10でもプレイすることは可能になります。
パッチはCDを使うことなくプレイできるので、その意味合いではかなり黒めに近いものです。
このページでもパッチ本体の情報公開はせず、存在はしているということだけ伝えておきます。
(他のPCゲームでもこのパッチを利用すれば起動できるかもしれません)
本当なら公式でそれを配布するとかの処置は取るべきな気はします。
しかし最新作も出ているしSteam版もあるので絶望的かもしれません。