コースター設計上級編

通常のコースター設計ではあまり使わないものからかなり役立つ情報をまとめています。

一部『OpenRCT2』でないと動かないものもありますのでご了承ください。


チェーンリフトのコンパクト化

基本的にローラーコースターのチェーンリフトは基本的にまっすぐにしか建設できません。

例外的にスパイラルコースターとジュニアコースターのみ、カーブしたチェーンリフトの設計ができます。

また、一部のコースターを除いては急坂のチェーンリフトも不可能となっています。

(一応、垂直コースターやワイルドマウス等であれば急坂のチェーンリフトができます)

しかしコースターの乗り場に十分な長さで長い編成にすることでこれに似たようなことができます。

右図はその一例で、本来チェーンリフトで必要とする高さとサイズをコンパクト化しています。

 

また、加速装置を使った方法も有効で、鉄製ツイストコースターの「ランチ・リフト・ヒル」を使うのも有りでしょう。

使いすぎると加速しすぎて変にGがかかるので注意が必要)

 

この技はかなりのコースターで使えるので、長編成のものであればトライする価値はあります。


超ミニサイズコースター

コンパクトなローラーコースターとして、ループコースターの「Shuttle Loop」が代表されます。

64km/hの強制発車をして一度垂直ループした後に急坂に行って戻るという往復型のレイアウトです。

(ちなみに海外に実在しているローラーコースターがモデルになっているそうです)

 

実はこれよりももっとミニサイズにできるレイアウトが存在しています。

コークスクリューによるミニサイズ

コークスクリューにおけるミニサイズとしては、乗り場+コークスクリュー1つのみとなります。

強制発車は最低速度の35km/hそれ以上は事故る)に設定するとこのレイアウトが実現できます。

お好みでフォトセクションを追加しても問題はありません。(むしろ売上がアップする)

この方法ができるコースターは次の通りです。

  • 立ち乗りコースター(32km/h以下の設定も可能、コークスクリューより興奮度が低め……)
  • インバーテッド・コースター(こちらも32km/h以下設定可能興奮度と強烈度が少し高い
  • リニアモーターカー・コースター(最低35km/h設定でギリギリだった)

垂直ループ・半ループ

前述した「Shuttle Loop」の超短縮版として、垂直ループだけのミニサイズもあります。

構成としては「乗り場+上り開始+垂直ループ」のみで、少しだけサイズが増えます。

この画像での強制発車は61km/h設定となっていますが、一応72km/hまでなら耐えられるようです。

 

ループコースターはコークスクリューよりも高い興奮度と低い強烈度が出せます。

なのでループコースターではこのレイアウトがミニサイズでかつ使えるものとはなります。

このレイアウトが使えるのは上の画像にもあるように、以下のコースターで使用できます。

なおコースターによっては速度が高すぎるとクラッシュする恐れがあるので要注意です。

  • 立ち乗りコースター(61km/hが上限)
  • コークスクリューコースター(57km/hでギリギリなのでクラッシュの恐れ有)
  • インバーテッドコースター(57km/hでギリギリなのでクラッシュの恐れ有)
  • リニアモーターカーコースター(57km/hでギリギリなのでクラッシュの恐れ有)

一応、半ループでも似たようなことはできますが、コークスクリューを使う方が良いはずです。

(前述したコークスクリューができるタイプで同じことができます)

インバーテッドコースターは「大きなループ」でも出来ますが、あんまり意味合いはないかも。

ストレートループ

半ループとツイストを駆使することで、ハートラインコースターのように直線上に配置も出来ます。

強制発車としては最低でも61km/hですが、爽快感を考慮すると64km/h以上が推奨されます。

 

初代ではループコースターのみが出来ましたが、拡張キットや『2』以降では他のコースターでもできるようになりました。

また周回コースなので乗り場通過で2~3周する設定も出来ます。

コースターによっては半ループではなくて「4分の1ループ」「大きなループ」を使うことも可能となっています。

ただし大きなループは垂直ループの半分扱いなので、2マス以上の幅にはなります。

また、強制発車が出来なくても、加速装置や周回数設定で同じような運用も出来ます。

 

以下はそうした構成が可能なコースターとなります。

  • リニアモーターカーコースター(「4分の1ループ」使用、最低72km/h設定
  • 鋼鉄ツイストコースター(加速装置107km/h周回数3設定)

垂直落下

垂直ローラーコースターでも垂直でひねりが加えられるので直線的に設計することが出来ます。

このパターンでは最小サイズによるものですが、落下地点の坂を緩やかにすると強烈度も低下するので、なるべくならそちらを推奨しています。

 

鉄製ツイストやハイパーツイストでも垂直ひねりはありますが、小さな急坂パーツがないのでサイズも大きくなってしまいます。

なのでこれは実質垂直ローラーコースター限定のレイアウトとなります。

(OpenRCT2ではシングルレールコースターでもこのレイアウトは可能となっています)

また垂直ではありませんが幅2マスのレイアウトでも設計できます。

こちらは高さも抑えられるので、場所次第では有効なローラーコースターにもなり得ます。

 

このレイアウトに似たようなものは他のコースターでもできることが多いです。

しかしサイズが広くなったり車両によっては登らないことが多いので使い所は限定されます。

仮に1周できたとしても興奮度が低すぎて使い物にならないこともあるので要注意です。

これらは乱用すべきなのか

以上の超ミニサイズコースターを紹介しましたが、乱用するのは控えるべきという意見があります。

特にコークスクリューだけのコースターを大量に並べるのはチートなんじゃないかという意見も出ているようです。

 

ゲーム的に言うと、超ミニサイズコースターの効率はとてつもなく高いです。

巨大コースターよりも場所も取らない、コストもかからない、ライド数も稼げる。

鬼畜シナリオなどでは大きな助けにもなりますし、RTA競技での常套手段になりつつあります。

 

シミュレートが不自然さとかまではされていないので、大量に並べても問題はないようです。

ただ現実世界で実際に来たお客様が満足するのかと言われると疑問符は付きます。

工業的な整然とした美しさはありますが、本当にこれで良いのか感はぬぐいきれないところです。

 

もし乱用するとしたら、シナリオでどうしてもクリアできないとか、記録へのチャレンジ等で使用するのを推奨しています。

このゲームは人間的に美しくて誰もが来たい遊園地を作ってなんぼのゲームなので。