IWADの1つである、『Final Doom』に収録された『The Plutonia Experiment』には、
「MAP32:Go 2 It」という超特徴的なMAPがあります。
(GZdoomにおける日本語訳は「逝ってこい」とのことです)
一見すると『DOOM2』の最初のMAPである「MAP01 : Entryway」に似ています。
しかし、配置されているモンスターが凶悪化し、マップの構造もかなり手が加えられています。
まさに「魔改造」という言葉がとてもふさわしいMAPとなっています。
このページでは、そうした「MAP32 : Go 2 It」を初めとし、非公式の続編である『Plutonia 2』の「MAP32 : Go 4 It」や『PRCP』の「MAP32 : Have @ It」などを紹介します。
基本的にはどれも魔改造MAPでモンスター難易度が凶悪なので、覚悟するように。
MAP31にあるシークレットゴールから進めるステージです。
ただMAP31は隠し出口しかないので、強制的にこのステージへ進むことになります。
クリア時に見た英文でも分かるように、本気で難しいステージとなっています。
(そもそもその前の「MAP31 : Cyberden」もサイバーデーモンの巣をイメージした狂ったほど難しいマップなんですけどね)
普通のゲーマーなら無敵チートを使わないと難しく、ゲーム難易度を低くしても焼け石に水。
別にクリアが不可能ではありませんが、難易度がとにかく高いので心してかかるように。
マップの構造上、実は一部の部屋に行かなくてもクリアすることは出来ます。
しかしKILL評価100%にならないので、狙う場合は行かなければいけません……。
まずイエローキーを手に入れるためには外に居るモンスターを倒しておきましょう。
BFGを惜しみなく使い、サイバー様を中心に撃破していきます。
すでに居るマスターマインド等の他モンスターの力を借りるのも良いでしょう。
イエローキーのスイッチを押した際、キーをゲットして全力疾走するか、キーを諦めて早く逃げるかの2パターンになります。
いずれにせよモンスターを殲滅しないといけないので、キーをゲットして走ったほうが得……かもしれません。
同士討ちの関係も考えるとキーを取る分のディレイで同士討ちの可能性が高まったりするのと、行ったり来たりしないで済むかも。
レッドキーを取る際には、サイバー様の攻撃に要注意。
使っているDOOMエンジンによっては、画面が赤くなって前が見えなくなってしまいます。
ブルーキー取得後、廊下の横から軍曹やらアーチバイルやら色々と出てきます。
また、ブルーキーの扉を開ける時もサイバー様が目の前に居ますので要注意。
奥にあるスイッチを押すとマンキュバスが大量に居た部屋の壁が開き、最終エリアに突入します。
最終エリアも相当なもの。 難易度によってはサイバー様が3体以上出現します!
とはいえ移動できるエリアは限られているので、遠くからBFGを打てば大丈夫なハズ。
一応バロンが何体か居るのでそれらと同士討ちさせると弾の節約にもなります。
全モンスターを倒し、このステージをクリアした貴方はまさにDoomerと言えます。
ちなみにYoutubeなどの動画では最高難易度の「Nightmare!」のプレイ動画もあります。
一般の人には絶対に向かないので、普通は最低難易度で攻略していきましょう。
Plutoniaの続編的なファンメイドによるPWAD『Plutonia 2』に収録されたMAPです。
原作のPlutonia同様、シークレットゴールしか置いていないMAP31から進みます。
(ちなみに「MAP31 : Cybernation」も変わらずサイバーデーモン様ばっかりのマップです)
MAP31クリア時の英文はストーリーを重視していますが、難しいことに変わりありません。
難易度が低いとある程度の余裕があったりしますが、それでも難易度は高い方と言えます。
マップの構造は「Go 2 It」と同様で、DOOM2のMAP1をベースにしています。
それ以外にも初代DOOMの「E1M1: Hanger」や、『DWANGO5』のMAP01をベースにした構造も存在しています。
廊下部分も長くなり、DOOM2から初代DOOMの構造がうまくミックスされています。
BGMはGo 2 Itで使われていた『Nobody Told Me About Id』をアレンジした『Nobody Told Me About Plutonia』が使われています。
原作と比べてかなりスピーディーな曲調なので、タイムアタックには最適かもしれません。
(作曲者のJames Paddock氏はこの他にも数々のDOOMの曲を作っているようです)
進み方自体はGo 2 Itと同じで、イエローキー、レッドキー、そしてブルーキーの順となります。
まず、イエローキーを取るためにサイバー様をどうにかしないといけませんので、とりあえず倒すしかありません。
が、実はBFG一発打てばその反動で後ろに下がるのでその隙にキーを取るのもアリです。
イエローキー取得後、大量のホッピシと軍曹が襲ってくるので要注意。
レッドキーを取るルートについては2つ取り方があります。
通常はイエローキーの扉を開けて、サイバー様を倒しスイッチを押すルートが取られます。
もう1つとしてスタート地点の後ろにある地形から斜めダッシュで直接通るルートもあります。
(ちなみにこのルートは想定されていたのか、ちゃんと扉は開くので詰むことはありません)
ただいきなりレッドキーを取ってもどの道イエローキーを取らないと先に進めないので注意。
レッドキー取得後、後ろの壁が開いてサイバー様が2体居るフロアが出現します。
また、ブルーキーのあるフロアへのルートが1つ解放され、利便性(?)がよくなります。
ブルーキー入手後、モンスターが特定の位置から出てくるので一体ずつ処理していきましょう。
サイバー様も追加で出てくるので要注意。 もたもたしているとすぐに粉々になります。
ブルーキーのドアを開き、部屋に居るモンスターを殲滅させてスイッチを押すと最終エリアへ。
このあたりはGo 2 Itの最終エリアに似ていますが、少し構造が異なっています。
一応、理論上はモンスターを倒さずに最終エリアを脱出することはできます。
ただ強行突破しようにもかなり難しいので、少しずつ倒していくのが安全です。
幸いモンスターが移動できるエリアも制限されているので、壁などを使って倒していきましょう。
二つのスイッチを押すと、幽霊と化したナチス兵が何体か出現します。
このナチス兵は通常の武器では倒せないどころか、壁まですり抜けてきます。
倒す時は「ロケットランチャー」等の爆風を利用すると倒せます。
難易度が上がっているとドアの向こう側にサイバー様が3体出現することがある。
しかし最低難易度であればサイバー様すら出てこないので、そのまま進んでも構わない。
というか強行突破してもさほど問題ないです。
最終エリアを突破しても実はまだこのマップにはもう1つエリアがあります。
エリアの内容については書きませんが、一種のファンサービスに驚くはずです。
……多分、日本語訳は「死んでこい」になると思います。 ダジャレ的な意味で。(4んでこい)
もう1つの非公式続編的なものとして、『Plutonia: Revisited Community Project』があります。
Doomworld内のコミュニティで生まれたPWADですが、ノリとしては『Plutonia 2』と同じです。
(ちなみに日本人Doomerもこのプロジェクトに参加しているようです)
これまでのシリーズ同様、MAP31で隠し出口を見つけると進むことができます。
ただし『PRCP』は本当に隠し出口でしか進めないので、見逃しちゃうこともあります。
(やっぱり「MAP31 : Cyberdemon Vertigo」はサイバー様の巣になっていますが)
Plutonia 2と違い、原作同様に難しいことを表現した英文となっています。
とうとうMAP名に「アットマーク」が使われており、「Have at it」と読むと思います。
(日本語訳的には「さぁ逝け」みたいな意味合いになるんだと思います)
MAP難易度は強烈なものなので挑戦するときは相当の覚悟をしておくこと。
これまで同様、DOOM2のMAP01はもちろん、『Plutonia 2』にもあった『DOOM』に加え、
『TNT: Evilution』の「MAP01:System Control」の構造も使われています。
どちらかと言うとTNTのマップの印象が強めですが、モンスター難易度は結局変わっていません。
BGMは『I Already Know About id』で、SNES版DOOMの『Nobody Told Me About Id』をアレンジしたものらしいです。
原作らしさをイメージしたもので、物々しい雰囲気を演出しています。
全部のエリアへ行く必要性はありませんが、KILL評価100%を目指す時は行く必要があります。
TNTのMAP構造の関係で今までにない場所にシークレットがあるので、見落としに注意。
キーを取る順番は固定化されておらず、比較的自由にステージをすすめることができます。
スタート時から挟み撃ちされていますが、軍曹に向かって突っ込んだ方が良いです。
反対側は外のモンスターにも狙われるので、ダメージ覚悟で飛び込んでください。
出来ればどちらかの方向に攻撃するとなお良いでしょう。
軍曹の先を行くとサイバー様が居ますので、多分進めません。
一旦戻ってヘルナイトの居たエリアに行き、BFG取ってから攻略していきましょう。
ただしサイバー様の後ろにアーチバイルが居るので後で攻略してもOK。
撃破すればイエローキーが手に入ります。
レッドキーは結構鬼畜な場所にあります。
同士討ちを狙える場所でもあるので、同士討ちを始めたら別な部屋に行くのもアリ。
キーを取るとイエローとブルーキーのスイッチがあるエリアが解放されます。
ブルーキーはTNTの1面のスタート位置にありますが、言われないと面影がないように思えます。
ホッピシの大群とバロンをどうにかすると、扉の前にアーチバイルが現れます。
そして扉を開けるとサイバー様の姿まで出てきます。
ホッピシ等の移動範囲はそれなりと広いので後ろに回り込まれないように。
イエローキーとブルーキーのスイッチをそれぞれ押すと、最終エリアへの道が開かれます。
インプが大量に居ますが、BFGよりもコンバットショットガンで処理できるはず。
次のエリアにはサイバー様が控えていますが、EXITに行ってもダミーなので安全に倒しましょう。
いよいよ最終エリア。
「Go 4 It」みたいにラスボスは居ませんが、やはり鬼畜なもんは鬼畜です。
しかも隠れる場所があまりないので動き回りながら敵を倒すと良いかも。
ちなみに出口の部屋にも敵がいるので注意。
Plutonia 2が発表される前にも『GO4IT』と呼ばれるMAPが存在していました。
ただしこちらは「Go 2 It」のマップしか収録されておらず、しかもMAP01からスタートします。
作者曰く「Go 2 Itの100倍難しい面」と謳っています。
実際プレイすると、Ultra-Violenceレベルだと本気で難しくなっているようです。
(特に弾数の関係上。 一応デモプレイ自体はあるので攻略自体は理論上可能)
あいにく作者のページが行方不明になっていますが、マップデータ自体は残っているようです。
ステージそのものは完全なオリジナル。
Doom2のMAP1の要素はどこにもなく、かなり広いエリアが多いです。
また、Plutonia 2同様にラスボスも存在しており、きっちり倒せるようになっています。
一応イエローキー、ブルーキー、レッドキーの順で取るようになっています。
しかしルートそのものが固定されていますので、気にすることはあまりないと思います。
むしろモンスターだらけなのでそっちの処理に困るはず……。