ここでは旧作の『DOOM』や『DOOM2』のプレイ方法について記載しておきます。
一応、起動方法についても記載していますが、最近はそれも簡単になったので参考までにしておいてください。
基本的には以下の流れで起動することにはなります。
1993年に作られた『DOOM』では、id公式のDoomエンジンの実行ファイルと「doom.wad」というIWADで販売されました。
この時のDoomエンジンはオリジナルとして「Vanilla Doom」と呼ばれ、これを元にWindows公式版などが作られていきました。
後にWindows公式対応版として『DOOM95』や、DOS版の『Boom』などが登場し、現在のDOOMエンジンのベースになったと言われています。
現在は『GLBoom』や『PrBoom+』などの『PrBoom』系と、『GZDoom』や『Zandronum』などの『ZDoom』系の2つが主流な気がします。
(他にもあるんだけど大抵はこの2つで事足りるような気がするので)
どちらも『DOOM』をプレイすることに不安はありませんが、前者はより原作に近い動きをしてくれるのでタイムアタックの競技等に向いています。
一方の後者は現代のPWAD(『Brutal Doom』など)を扱う上で必要となるエンジンとなります。
大は小を兼ねるということで、『ZDoom』系から入るのが一番良いかもしれません。
(しかも『GZDoom』では日本語にも対応しています)
『DOOM』のステージなどの構成は「wad」(Where's All the Data?の略なんだそうです)というファイルで構成されています。
その中でも基礎となるwadをIWAD、そのIWADに追加要素を加えるwadをPWADと呼びます。
それぞれ「Initial WAD」と「Patch WAD」で、プレイするには必ずIWADが必要になります。
IWADは公式で販売されている「doom.wad」や「doom2.wad」、「plutonia.wad」などが該当します。
これらはSteam等でも売っているはずなので、購入して用意してください。
また、無料のIWADとして「Free Doom」などもありますので、そちらを使うのも手です。
『Zandronum』等の一部エンジンでは初めからGUIが用意されているので、マウスによる操作が簡単に行えます。
しかし『ZDoom』等はD&Dをするとか、コマンドプロンプトからコマンドを打たないと正常に出来ないエンジンもあります。
そんな時は『DOOM Launcher』や『Doom Explorer』等のフロントエンドツールを使います。
『Doom Launcher』は簡単に扱えるので、初心者にもおすすめのツールです。
またマルチプレイしたい時は『Doom Explorer』を使うと良いでしょう。(こっちでもシングルプレイは可能)
どのDOOMエンジンでも、基本は以下の操作となります。
現代のFPS風にWASD移動したい場合とかは、エンジン側で操作設定を変える必要があります。
また、ZDOOM系ではこれに加えて「しゃがみ」や「ジャンプ」、上や下を向くなどの操作も出来るようになっています。
デフォルトでは設定されていないので、こちらは別途設定する必要があります。
(『Brutal Doom』や『Russian OVERKILL』等の一部PWADではデフォルトで設定されている場合もあります)
DOOMにおける難易度は以下の通りです。
PWADによっては難易度の表記が訳解んないことになります。
その場合はPWADのReadmeを読んで判断してください。
『DOOM』は「スタート」からゴールとなる「EXIT」に向かって進むFPSゲームです。
(最新作の『DOOM Eternal』でもそのようなスタイルが基本なんだそうです)
EXITまでに居る敵を全て殲滅し、回収できるアイテムは全て回収し、仕掛けも全て突破して早くゴールできれば良いということになります。
単に「EXITまで行く」だけを考えると、パズル的な仕掛けが無いのがほとんどなので、MAPによっては半ば脳筋ゲーのようなノリとなります。
(SECRETも脳筋ゲーになっていたり、難しくないものもあるけど)
なお、どのMAPも「Ultra-Violence.」でピストルスタートでもクリア可能な設計となっています。
(公式のIWADがそういうレベル調整をしていたとのことなので、『JPCP』も含めたPWADでもそうした調整がなされていることが多いです)
『DOOM』の主人公であるDoomguyに仲間はいません。
このため目の前に出てくるモンスターは全て殲滅することが要求されます。
(マルチプレイや一部のPWADによっては仲間が存在する場合もありますが、シングルプレイは究極のぼっちと言われるほどです)
ストーリーではゾンビ兵士とかがかつての仲間とか言われていますが、関係ありません。
というかあっちから攻撃してくるのでやられる前にやってしまうべきです。
問答無用に殲滅せよ。
全てのモンスターを倒してゴールすると、クリアリザルトのKILLS評価が100%となります。
DOOMエンジンによっては100%にならなかったり、100%を超えるマップがあります。
(MAP30などの「モンスターが無限に出てくるステージ」等)
最初から配置されているモンスターが全部殲滅できていればOKと見なしましょう。
落ちているアイテムは触れるだけで回収できます。
ただし満タンの弾丸、体力100%以上でのスティムパック・メディカルキットは回収できません。
(逆を言えば過剰に回収できないようにしているのかもしれません)
またチェーンソーも獲得していた場合は改めて回収することもできません。
また対象となるアイテムを全て回収すると、クリアリザルトのITEM評価が100%になります。
ヘルス・アーマーボーナスや、メガスフィアなどが対象となりますので、とにかく回収しましょう。
(回収しなきゃならないアイテムは別のサイトにあるのでそちらを御覧ください)
『DOOM』における面白さの1つに「シークレット」という存在があります。
シークレットに指定されたエリアに到達するだけで発見と判定するので、全て見つけましょう。
クリアリザルトでSECRET評価が100%になっていれば、全て見つけたことになります。
シークレット探しには「コンピューターマップ」となるアイテムがめちゃくちゃ役立ちます。
頻度は低いですが、たまに置いていたりしているので、狙ってみるのも良いでしょう。
ただしPWADによってはそれを対策する嫌らしいシークレットもあります。
(チートに「IDDT」となるものもありますが、ネタバレ必至なので最終手段です)
基本的には以下のようにしてシークレットを隠しています。
ただこれはプレイしないと分からないと思うので、プレイしながらパターンを覚える方が早いです。
頑張って探しましょう。
壁の色が違うとか、パターンがそこだけズレているとか。
調べるとドアみたいに開いたり、何故かそこがスイッチだということが多いです。
(『DOOM』においてはシークレットの基本パターンにもなっています)
壁だけじゃなく、床のデザインがおかしかったり、不自然すぎる壁なんてのも怪しいです。
そういうデザインではなくそういうところにシークレットがあると考えるべきです。
場合によってはご丁寧に矢印で書いているパターンもありますので、見逃さないように。
小窓から武器やアイテムが見えているけど、どこに道があるのか分からないとか。
でも実は近くにドアやリフトがあったり、すり抜ける壁とかがあったりします。
物理的にそんなものがない場合でも、テレポートでそこに行ける、っていうパターンも多いです。
(見た目的に帰りの転送装置が無いエリアでも、ちゃんと帰りのテレポートなどがあります)
DOOMGUYが登れない場所にアイテムやシークレットがある。
でも近くにリフト等の別の登れる高台から飛び移るなんてこともよくあります。
(後半のMAPではそれをしないとクリア出来ない場面も出てきます)
一見壁のように見えても超薄い階段になっていることもあり、ゲーム的には登ることが出来ます。
台の間隔が遠い場合でも、助走する場所が用意されていることもあります。
実は『DOOM』では「ダッシュ+平行移動」による斜め移動が一番早い移動速度となります。
ダッシュだけで届かない場所も、この斜め移動で届く場合もあります。
また、登れない高台の近くで何故かアーチバイルが出てくることもあります。
アーチバイルの攻撃である黄色い炎を食らうと跳ねるというのが特徴です。
わざと攻撃を食らって高台に登るという「アーチバイルジャンプ」を使うこともあります。
(『Plutonia 2』のMAP15ではそれを使うと……?)
出現したからといって瞬殺せずに、登れる場所はないか確認を取っておくと良いでしょう。
もちろんある程度のダメージを覚悟する必要もあります。(ご丁寧に無敵アイテムがある場合も)
高さによってはZDOOM等の自力ジャンプで到達できる場合もあるため、PWAD側でジャンプ禁止の設定がなされている場合もあります。
ゲームエンジン側で強制的に許可も出来ますが、なるべくDEFAULT設定が望ましいです。
(変なショートカットをして意図しない動作とかが起きることもあるので)
テレポート先についたら、人間の心理的に目の見える方向へ出てくると思います。
しかしシークレットは真後ろにあったりします。(横の壁が隠しドアというパターンもよくある)
『DOOM2』における開始数秒で手に入るチェーンソーのパターンみたいなものです。
時々ゆっくり壁を見ないと、そこにある違和感を見落とすこともあります。
壁の模様とかを見ると、スイッチに使われているグラフィックがある場合も。
開いた扉の隙間を見てみたら、その隙間にスイッチがあるというのもよくあるパターンです。
この他にもパターンはいくつもあって、PWADによっては鬼畜すぎるシークレットもあります。
(ワンチャンスしか移動できないものもあったり、時間経過で道が開くとかもあります)
IWADでも『DOOM2』の「MAP15:Industrial Zone」にて、24年間到達不可能とされ、ノーチートでもバグに近いような技を使って到達するほどの超難易度シークレットが存在しています。
もちろんシークレットのエリアの中から更にシークレットが見つかるなんてことも。
シークレットINシークレットINシークレットなんてのもあるあるネタで、MAPによってはマトリョーシカみたいなものまであります。
また、MAP15とMAP31には「SECRET EXIT」となるシークレットのゴールが存在しています。
そこからクリアするとMAP15からMAP31へ、MAP31からMAP32へ移動することになります。
基本的にMAP31とMAP32はシークレットステージなので何かとおまけ的な要素が強くなります。
代表的なものとしては、『DOOM2』の『Wolfenstein 3D』を模したステージや、『Plutonia』の『DOOM2』のMAP01を魔改造したステージとか。
またおまけということで割と鬼畜難易度になっていることが多かったりします。
MAP15は必ずシークレットゴールがありますが、MAP31に通常ゴールが無い場合があります。
PWADの場合は意図的に用意していないこともあるので、MAP32へ強制突入となります。
(PWADによってはMAP15にも通常ゴールがなくてMAP31に強制突入する場合もあるかも)
なお、MAP32をクリアするとMAP16へ戻るので、安心してクリアしてください。
やたら壁やら曲がり角が多く、狭いマップなのに凶悪モンスターが居ることもよくあります。
後半戦とかでも同じエリアを行ったり来たりの繰り返し。
でも倒したはずなのに別の敵が出てきて戦闘になるなんてことも。
角を曲がった瞬間に敵に遭遇して死亡なんてのもよくあることです。
アニメとか漫画でよく見る「フラグ」みたいなものが頻繁に起こります。
WADによっては逃げた先にも別な敵が来てみたり、ワープした敵に囲まれたりとか。
基本的には角から覗く時には正面を向いたまま横移動(カニ歩きと言う)をすれば良いでしょう。
安全に敵を倒せますし、戦略的にも立て直せることも可能です。
角度によっては敵から気づかずに倒すことも出来るので、必ず体得しましょう。
また、T字路の場合はあえて「空打ち」をしたりすると敵を小出しにすることもできます。
オンライン等ではあまり望まれないイモリプレイですが、シングルプレイであればそれでも構わないことがあります。
というか一部のモンスターは物陰に隠れながら撃たないと安全に倒せないことが多いです。
基本的にスナイパー戦をした方が安全に戦えることが多いです。
ほとんどのMAPでは柱などの地形を有効に使えるため、優位に戦闘を展開しましょう。
とはいえガチンコのバトルシーンも当然あるので、攻撃パターンも見極めておく必要もあります。
遮蔽物がない場合も超強力なアイテムが近くにあることも多いので、それを使うのも有りです。
チート以外の手段であれば、選んでいられないのです。
一部のMAPでは、戦わずしてモンスターを倒す仕掛けが存在していることがあります。
『DOOM2』の「MAP06: The Crusher」では、モンスターに対して上から降りてくる天井で潰すという装置で倒すことも出来ます。
永続で動く装置の場合、自分も巻き込まれないように注意しましょう。
(PWADによっては潰されただけで即死というリアリティ設定がなされている場合もあります)
また転送装置を利用したテレフラグとなる倒し方もあります。
転送した先にモンスターが居ると、10000ダメージを与えて強制死亡させるというものです。
数値については99999と設定されていたり、計算処理を無視した別処理として0に強制代入させる場合もあります。
(テレフラグのダメージを上回る体力を持つPWADではそういうことがある)
サイバーデーモンやスパイダーマインドでも有効なので、狙えるならぜひ狙いましょう。
ただしモンスターが転送された先に自分が居ると、自分がテレフラグを食らって死亡するので、そこも注意が必要です。
特に転送で敵が湧き出てくる場面では、テレフラグによる事故死に注意する必要があります。
(親切なWADだと出現位置に何かしらの目印があるので近寄らないでおきましょう)
またブードゥーと呼ばれる「スタートとは別にある自分自身の本体」が居る場合でも、その本体に対してもテレフラグは有効となります。
『TNT: Evilution』の「MAP30:Last Call」はそれを利用して即死トラップを実現しています。
なおテレフラグはIDDQDなどの無敵状態も貫通する処理となっています。
マルチプレイ時にはプレイヤー同士によるフレンドリーテレフラグも起きる場合もあります。
設定で起こさないようにするか、テレポート時に間隔を空ける等の対策が必要となります。